純和式の畳が浮世絵の額縁になりました
摺師作業の補足説明ですが、重ね摺りを行いますので、版木を替えて作業を行う際には、その都度、先日説明の事前作業を行います。
その為、例えば50枚摺るのであれば、1枚ずつ全行程を行うのではなく、各工程ごと50枚すべて摺ったうえで工程を進めてゆきます。その方が格段に効率的で品質も安定するからです。
あと、彫師作業の補足ですが、原画を上下逆に版木に貼付ける方法は、すべての版木にも適用させています。まずは、その方法で輪郭線(墨線)の版木が彫り上がったら、絵の色数分を摺ります。そして各紙に各色を朱色でマーキングを入れ、それぞれの版木(色板)に上下逆にして貼付けて作業で進めてゆきます。
版と版の間の彫りのズレを限りなく無くす為です。
このような予備知識を得たうえで、下のスライドショーを見て頂くと、"なるほどね〜"とご納得いただけると思います。