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純和式の畳が浮世絵の額縁になりました
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第13話

私は、幼い頃から木版画を趣味にしていましたが、実は長い間、浮世絵が木版画であるということを知りませんでした。その彫り、摺りの難しさを身を持って経験していたので、本や写真で見る精巧な絵、浮世絵が木版画などとは全く念頭にもないこと、筆で描いた絵だと思い込んでいたのです。
今から約23年前、前の会社の関係で、アメリカ東海岸ボストン郊外に3年間赴任をしていました。ボストンはアメリカ発祥の地ともいうべき歴史ある町で、古い建物と新しい建物が混在したおしゃれな町です。また、ハーバード大学やMITといった超一流の大学や美術館や博物館などの多いとてもアカデミックな町でもあります。中でもボストン美術館は世界的に有名であり、特に日本のコレクションでは海外最高級を誇ります。
そのボストン美術館に初めて行った時のことです。おびただしい数の浮世絵の展示を見て、全身鳥肌が立つほどの衝撃を受けました。私は現物を見て初めて、浮世絵は木版画なんだ!ということを知ったのでした。