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純和式の畳が浮世絵の額縁になりました
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第14話

ボストン美術館での浮世絵等の伝統木版の展示は、驚愕の連続でした。
まずはその量。北斎、広重、写楽、歌麿、国芳、といった江戸時代の作品のみならず、その後の小林清親、橋口五葉、伊東深水、土屋光逸、川瀬巴水などの新版画といわれる伝統木版も多数展示していました。しかし、それはほんの一部に過ぎず、日本の木版画の所蔵総数はなんと220,000点!! と言われています。ボストン美術館では明治以降いち早く日本美術の優位性に気がついて、これだけのコレクションをしてきたのです。
もちろん、ボストン美術館では西洋の巨匠といわれる画家、ミレー、モネ、ルノアール、ゴーギャン、ゴッホ、ピカソなどの作品も多数所蔵していますが、浮世絵などの伝統木版に対して、それらと同等の扱いをして展示をしているのです。つまり、伝統木版には西洋の巨匠の芸術に勝るとも劣らない高い芸術性がある、ということを訴えているのです。
伝統木版は日本人にしか作れない高度な工芸品です。ボストン美術館は日本人としてのプライドを感じさせ、本当に嬉しく思い、感謝したくなる美術館なんですよ。