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純和式の畳が浮世絵の額縁になりました
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第22話

浮世絵という名称は非常に有名ですが、木版画に対して何でも浮世絵と言うとちょっと語弊があります。浮世絵は江戸時代の作品の名称なので、先日の北斎の復刻版などは、まさしくその通りなのですが、大正や昭和初期の作品には、「新版画」という名称がありますので、それを使うべきかと思います。浮世絵と新版画は共に江戸(東京)生まれなので、「江戸木版画」と言われたりもします。
製作技法はそれとほぼ同じなのですが、色の付き具合を変えた「京版画」というものもあります。NHKの「あさが来た」のイントロで出て来た木版画が、実はこの京版画でした。これらの木版画は伝統的な分業制によるものなので、「伝統木版」と呼ばれます。
一方、彫り、摺り、デザイン、全部ひとりでやる(私の趣味なども)木版画は、「創作版画」と呼ばれます。
更に「版画」と言うと範囲が非常に広くなります。かつて「プリントごっこ」という印刷機がはやりましたが、あれはシルク印刷の一種で版画の中に入ります。また銅版画もしかり、凸版画、凹版画、平版画、孔版画、等々すべて版画と呼ばれます。確かに木版画も版画ではありますが、版画と言えば木版画、と思うのは大きな間違いなんですよね。そんな、いろんな用語の関連を下記に図式化してみました。私の目指すところは、伝統木版であり中でも江戸木版画、ということになります。