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純和式の畳が浮世絵の額縁になりました
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第27話

先日は、黄色い下地で青い四角でしたが、青の四角が橙色であれば、色境界部の問題を起こさなくすることができます。その方法として、版木の1枚は四角い部分が凹になったものではなく、一面ベタで黄色用にするのです。そしてもう1枚は四角用ですが、これには橙色ではなく赤色を付けて重ね摺りします。そうすると黄色+赤色=橙色ですから、四角い部分は橙色となって、色境界部の問題も生じなくなります。もし、2色間の色相が近いものにできるのであれば、この方法で色境界部に墨線(輪郭線)を入れなくても済みます。
このように、木版画のデザインというのは、グラデーションをシンプルするとか、墨線が必要だとか、墨線がいやなら2色間の色相を近づける、等々の制約があり、そんな制約の中で構図が良くインパクトもあって色使いも良いような絵作りをする難しいものなのです。