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純和式の畳が浮世絵の額縁になりました
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第29話

以前、ボストン美術館での木版画の展示で、昭和30年以降の作品が見あたらなかった、というのはそれ以降、彫師・摺師はなんとか生きのびたのですが、版元・絵師の方が瀕死状態となり、デザイン・彫り・摺りがうまく共振するような作品ができなくなってきたのです。
日本が世界に誇る伝統木版がこのように衰退してゆくのは、私にとってはとても許しがたいことなのですが、世間ではそれに正面から取組もうとする動きが、待てど暮らせど一向に起きてこないのです。だったらもう私がやるしかない!と一念発起し、ついに2013年。私が版元となって木版画のベンチャービジネスを始めたのでした。
まずは屋号は「浮世木版」としました。その昔、浮世絵が「絵」だと思っていた私の苦い経験から『浮世絵は絵じゃなくて木版画なんだぞ』という意味合いと、浮世(今の世)の木版画、つまり現代の伝統木版を作って世界中の人たちに感動を与えたい、という理念も含めています。
今後は、浮世木版の取組みをご紹介してゆきたいかと思います。