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純和式の畳が浮世絵の額縁になりました
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日本橋夜景(にほんばしやけい)



   ■21世紀の日本橋(辰春)

  29,800 円(税込)

かつて東京(江戸)の中心地であった日本橋界隈。
広重、北斎、巴水など多く の浮世絵師がこの橋をテーマに作品を制作してきました。


■20世紀の日本橋(巴水)

■19世紀の日本橋(広重)

一方、浮世絵(木版画)にとって夜景はひとつのジャンルであるとも言え、 多くの絵師たちが夜の神秘的な風景をそれぞれの個性で表現しています。
現在、この日本橋の上には高速道路が通っており、字のごとく 誠に「殺風景」な場所となっていますが、それを逆手に取ってコンクリートと 鉄筋の中にも芸術性を見出し、東京の過去と現在、そしてこれからの未来を 暗示させる作品に仕上げました。

 

現在の日本橋が細部に至るまで刻銘に彫り起こされ、夜景として情緒的に摺り上げられています。

麒麟(きりん)像

高速道路下電飾

 (本作品)

 (実物写真)

   (実物写真)           (本作品)

伝統の木版画技法においては、作画をする絵師、版木を彫る彫師、版木から和紙に摺る摺師、これら 3者による分業、共同作業によって、木版画が作成されます。本作品の絵師、彫師、摺師をご紹介します。

 

 

 

 

絵師:岡本辰春 (おかもと たつはる)

1964年 京都生まれ。京都市在住。
デジカメ・パソコン・プリンタを駆使しつつも、手描きの要領で丹念に制作して
和紙に表現する独自手法のデジタルアートを1997年に考案。
"浮世絵は骨董品であってはならない"という持論を掲げながら、現代の最新ツールを
用いて浮世絵の世界を描くという、世界でも類を見ない画家(絵師)である。
少年時代より浮世絵版画、特に歌川広重の名所絵には大きな影響を受け、
現代の風景を描写しながらも、暖かくてどこか懐かしいノスタルジックな作風が
持ち味であり、「平成の広重」とも呼ばれるべき世界観を持っている。
また、岡本氏は彫師・摺師による伝統的な木版画技法にもたいへん関心を持っていることより、 彼の代表的作品である「白浜 白良浜ビイチ賑景」の木版画化が実現した。

 

彫師:関岡扇令 (せきおか せんれい)

1957年  東京生まれ。東京都荒川区在中。本名:関岡裕介。
代々摺師の家系に生まれたが、二代目扇令の父親の勧めにより、19才より彫師の道
に入り、大倉半兵衛に弟子入りし、7年の修行を積んだ。
38年ものキャリアを持つその高い技巧は、単に原画に忠実に彫るだけではなく、
原画の甘い線を補完した彫りもできる、創造性の高い技巧を有している。
この作品においては、海の波の状況が、師の技巧により美しく表現されている。
浮世絵といった古典的なデザインだけでなく、新版画や近代版画といった新しい
デザインの彫り作業にも積極的にチャレンジしている。
また、後世の彫師育成の為、積極的に弟子を受け入れており、2013年10月、
三代目扇令として襲名された。

 

摺師:岡田 拓也 (おかだ たくや)

1983年生まれ。 茨城県常総市在中。
高校卒業後、京都伝統工芸大学校(現名称) にて、仏像彫刻を学び、
卒業後、渡邊木版にて摺師の修行をし、2012年に独立。
約8年のキャリアを持ち、摺師として高い技巧を有してきている。
渡邊木版は川瀬巴水に代表される新版画の版元であり、新版画に
おいて用いられる多くのぼかし、かすれの技法を習得している。
伝統技法に加え、新しい技法にも積極的に取り組む新世代の
摺師である。
2017年には、NHKドラマ『眩(くらら)~北斎の娘~』にて、
北斎の神奈川沖浪裏の初摺を行う摺師役として実演の出演をした。

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