純和式の畳が浮世絵の額縁になりました
※額縁(フレーム)も購入可能です →詳細
純和式の全く新しい、畳の額縁を開発しました。
現代の畳職人とコラボして、畳を作る実物素材を使用しています。
畳表を傷付けないように、浮世絵の固定には磁力によるサンドイッチ構造を新開発しました。
小型、中型の作品用として、ご利用頂けます。
純和式の浮世絵と畳額縁とのコラボという新提案商品です。
皇居二重橋は、何百年と変わらぬ景観を人々に与え、
修学旅行や東京観光の定番となり、近年では海外の
観光客にも有名な観光スポットとなっています。
また、その石垣、石橋の造形美は、世界に誇れる
芸術品であり、日本を代表する風景でもあります。
その景観を、浮世絵から続く伝統の技法で、
精密に木版画にしました。
忠実に再現する為のさまざまな技法に加え、
令和時代の足跡を記すデザインも加えた、
新時代の伝統木版です。
澄んだ冷気の中、鮮やかに灯る街角の
イルミネーション。
ショーウインドウから漏れる明かりやネオン看板の光が、イルミネーションの並木に華を添えます。
寒さ厳しい札幌のロマンチックな雪夜を、
伝統の木版画でリアルに表現してみました。
かつて東京(江戸)の中心地であった日本橋界隈。
広重、北斎、巴水など多くの浮世絵師がこの橋を テーマに木版画作品(浮世絵)を制作してきました。
現在、コンクリートと鉄筋で覆われてしまった日本橋。
しかし、その中にも芸術性を見出し、岡本辰春氏 デザインによる現代のリアルな日本橋が、 現代の江戸伝統木版の職人らの手によって、 日本橋浮世絵の現代版として登場しました。
デザインは新浮世絵師 岡本辰春氏による作品
「津軽龍飛碕 階段国道」
ここは本州の北の果て、津軽の龍飛碕(たっぴざき)。
この岬にある国道339号線には、一部が車両等の
通行不能な階段通路となっている区間があり、
通称「階段国道」と呼ばれる名所です。
夕陽に染まる海と空を、伝統の木版画技巧によって
美しく表現されています。
幼少時代の甘く切ない記憶を思い出させる
ノスタルジックな作品でもあります。
絵師:岡本辰春氏による紀州シリーズのひとつ
「紀州平成名所之内 白浜 白良浜ビイチ賑景」が
伝統の木版画となりました。
ビーチパラソルや波の状況が細部に至るまで、刻銘に
彫り起こされ、美しい白浜を表現する為に、金・プラチナ粉
を散布、固着するという、特殊な摺り技術も用いました。
真夏のビーチを表現した、他に類をみない木版画を
どうぞご堪能ください。
浮世絵は、"Ukiyo-e"という名のもと、日本を代表するアートとして世界的にも有名ですが、彫師、摺師の完全なる手作業によって作られる、日本の伝統工芸の一つでもあります。
その発祥は、江戸時代の1760年、鈴木春信によって始められたとされたとされますが、それは、従来白黒でしかなかった木版画が「見当」と言われる位置合わせ技術の発明によって、多色摺りが可能となり、世界で最初のフルカラー印刷が実現されたことによります。一説によれば、その発明は、あの平賀源内のアイデアであったとされています。
その後約100年間、世界唯一のフルカラー印刷として、新聞、雑誌、写真、広告など全てのメデイアを担って、江戸の街を潤すこととなり、蔦屋重三郎などのメデイア王を生むことにも繋がりました。
明治以降、大量の浮世絵が海外へ流出しましたが、外国人はその世界唯一の高度で繊細で美しい印刷技術に驚愕し、魅了して、ジャポニズムへつながったということは、想像に難くありません。その後、西洋で進化した写真技術、機械印刷によって、浮世絵はメデイアの地位を譲り、衰退を余儀なくされますが、アートとしての価値を高めて、明治、大正期には新版画と呼ばれる進化した浮世絵が生まれ、川瀬巴水などの絵師も活躍してきました。その後、機械印刷はカラー化され、写真印刷もカラーが大衆化され、近年ではPCによるカラープリントも大衆化されて、浮世絵版画のカラー印刷は益々苦しい境地に落ち込みました。
しかし、木版画の多色摺りによって、絵の具が和紙内部にまで浸透することにより、写真印刷や機械印刷とは原理的に全く違った独特の発色というものが浮世絵にはあり、またそれを可能とするデザインも相まって、浮世絵特有の芸術性が生み出され、浮世絵の持つ高いポテンシャルは揺るぎないものがあります。
ただ、浮世絵のデザインというものは、多色摺りができるように描くデザインでもあり、写真やPCがない時代においては、優れた才能のある絵師にしかできないことでした。
しかし、近年、高度に発達したPCを用いた写真技術、画像加工技術によって、その絵師の敷居は低くなってきました。浮世木版においては、その先端技術を木版画のデザイン作りに応用して、写真を元に忠実に木版画のデザイン化することを可能にしました。
浮世絵は江戸時代のものではなく、現代もなお発展途上にある日本独自の手作り印刷アートです。一度は苦渋を舐められた、写真技術、PCの画像技術を踏み台にして、浮世絵のデザイン革命を起こし、現代のデザインによる浮世絵を続々と生み出し、浮世絵の持つ美しさ、緻密さでより多くの方々を驚愕し、感動させてゆきたいと考えております。
2025年3月 浮世木版 川崎章治