絵の左に描かれている女性は、瀧夜叉姫であり平将門の遺児とされる伝説上の人物です。
彼女は蝦蟇 ( がま ) の精霊から妖術を授かり、相馬の古内裏に妖たちを集結させて、父の仇の朝廷に対し謀反を企てましたが、最後は大宅太郎光國に破れて自刃しました。
この瀧夜叉姫の哀しい物語は、様々な文学・芸能の題材ともなってきました。 国芳の描いた骸骨は個性が強く、三枚に渡って描かれていることから迫力もあり、 内外を問わず長年に渡ってとても人気のあるデザインです。
近年では、人気TVアニメ「妖怪ウォッチ」の妖怪キャラとしても登場しました。